第5回 オーガニックコーヒーショップ バリスタ Hiroさん
バンクーバーダウンタウンのイエールタウンエリアは、昔の倉庫外の面影を残したまま生まれ変わり、ハイセンスな
カフェや雑貨店、ギャラリー、ファッションデザイナーのアトリエなどが集まった地域。
今回取材したヒロさんは、その中心地に店舗をかまえる豆にこだわったコーヒーが自慢のカフェ「AGRO Cafe」で、
通称コーヒーのソムリエと言われる「バリスタ」
として働いています。
ローカルなコーヒーショップで、周りのスタッフはほとんどがカナディアンという完全英語環境。
第5回は、オシャレで落ち着いた雰囲気のカフェで一杯一杯心を込めてコーヒーを淹れているHiroさんを
ご紹介します!!
...ワーホリに至るまでのあらまし
2003年に1年間留学で初めてカナダを訪れたヒロさん。ESLで英語
を学んだ後、日本に戻って就職しました。
日本では茶道具店に就職し、お茶と茶道具の歴史を学びながら
仕事をしていたそう。
2007年、留学当時出会った知人がカナダへ移民し、事業を興し
たことをきっかけにワーキングホリデービザを取得し再度渡加。
そこで、知人のビジネスを手伝う傍ら、ローカルコーヒーショップで働き始めました。
現在はマネージャーというポジションも任され、人材カナダの
ビザコンサルティングを通じて就労ビザの取得にも挑戦中。
ワーホリでカナダに来ることを決めたきっかけを教えてください。
一番初めにカナダを訪れたのは、2003年でした。そのときは、スキーのインストラクターの試験を受けようと思ってカナダに
来ました。学生ビザで入国し、ESLに通いながら1年間滞在しました。
ビザが切れた後は日本に戻って就職しました。
4年後、留学していたときに知り合った人がカナダでビジネスを始めて、手伝わないかと誘われたこともあり、ワーキング
ホリデービザを取ってまたカナダに来ました。
なぜコーヒーショップで働こうと思ったのですか?
知り合いのビジネスは始めたばかりだったので、初めは生活費のためというのもありました。笑
生活費のためだったら、他にも日本食レストランなど働きやすい環境は
あったのに?
どうしても『英語環境』というこだわりがあって。自分を追い込まないとダメなタイプなのでまずは環境作りをしました。
日本語は考えなくても話せるからやっぱり楽じゃないですか。英語漬けにしないと
思考回路が英語に向かないと思って。 |
「クローバー」と呼ばれるコーヒー
マシーンで1杯ずつブリューします |
そこで、コーヒーショップにしたというワケですね!
はい。できるだけネイティブなコミュニティーに入って英語を聞かないといけないと考えました。コーヒー屋さんは接客もするし、回転が速いから話す機会も多いかなと。バンクーバーにはたくさんコーヒー屋さんがあって、イエールタウンだけでも20店舗以上ある。その中でお客さんが来る店とは自分のテリトリーである自宅の近くや、お気に入りのバリスタがいるお店、好きなコーヒーを出してくれるお店なので小さいコミュニティーの中に入っていけると思いました。
ヒロさんは「バリスタ」というポジションで働いていますが、具体的にはどのようなことをするのですか?
ワインにはソムリエがいるじゃないですか、それのコーヒーバージョンと思えば分かりやすいと思います。酸味など、お客さん
の要望に合ったコーヒー豆を選んだり、エスプレッソを造る技術があったりカフェラテの泡でハートなどの模様を作る「ラテアート」ができたりする人のことです。
お仕事はどのように探したんですか?
始めは、コーヒーの大手チェーン店を回りました。10店舗ほど落ちましたよ。笑
レジュメを落としに行っても、自分にスキルがあるかポジションに空きがあったりタイミングが良くないと連絡がこないですからね。
そこで、大手店舗からチェーン店以外のローカルのコーヒー屋さんを探し始めたんです。
ポイントは、自分が働いているところをイメージできるかを基準にして選びました。
で、今の職場「AGRO Cafe」を見つけて。ちょうど辞めたスタッフがいてタイミングも良かったらしく、面接した次の日から働き始めました。
面接は英語で行われたと思いますが、気をつけたことなどはありますか?
英語の面接を受けたことがなかったので、どうしたら良いのかさっぱりわからなかったけど、できないと言ったら本当にできないと思われてしまうからできそうだと思ったことは「できます」と言いました。
それと、自分の長所を事前に用意して簡単な自己アピールはできるように練習しました。
コーヒーの知識はほとんどありませんでしたが、「作れるか?」という質問には「仕事を覚えるのが早いので、大丈夫です」と
答えたり・・・笑
英語で面接を受けた感想を聞かせてください。
とても緊張しました。英単語を並べただけみたいなカンジです。笑
今ほど英語が話せたわけではないので、とにかく「頑張って働きます」というところをアピールしました。
レジュメはどうやって用意したんですか?
日本の履歴書のイメージしかなく、初めは書き方がまったく分かりませんでしたが、以前通っていたESLの先生に手直しをしてもらいながらすべて自分で作りました。
人材カナダでは、名前や住所を入力するだけで英語のレジュメを誰でも簡単に作成できるかんたんレジュメという機能がありますが・・・
そうですね。英語が不得意でレジュメの書き方が分からない人にとって、入り口としてはかなりいい機能だと思います。
でも、レジュメは自己アピールの要素も強いので自力で作ってみるのもいい勉強になると思いますよ。たとえば、デザイン会社に勤めている人は、自分でレジュメのレイアウトなどを考えられるじゃないですか。それが自己アピールになりますよね。
そうですねー。ご意見アリガトウございます。笑
では、自作のレジュメをアップロードしておけば、どこでもダウンロードできるマイキャビネット機能についてはどう思います?
それはかなり便利だと思います。「今日面接なのにレジュメ忘れた!」という時に、ネットカフェなどに行って簡単にプリント
アウトできるわけですよね。
万が一のときにかなり役立つと思います。
職場のことを聞かせてください。
昨年10月にオープンしました。コーヒーはその都度挽いて淹れるのでとても
フレッシュです。オーガニックの豆を使い、ケニアのコーヒー栽培者からフェア
トレードで直接仕入れています。
多いときには8種類ほど、常時6種類くらいの豆を置いてあります。
日本人は私1人です。
働き方は、国や文化の違いなどが出ることはありますが、意見を出し合って
基本的には仲良くやっています。
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コーヒーを作る間、カウンター越しに
お客さんとコミュニケーションを取る
こともあります |
 なるほど、英語環境で働くということはそこまで考えなければいけない部分も
あるのですね!
8月で前マネージャーが辞めて、9月から私がマネージャー的な仕事をする
ようになりました。今までのまじめな仕事振りを買ってくれたんだと思います。笑
責任のある立場なので仲良くしたい反面、馴れ合ってはいけないため、距離感
を取るのがが難しいですね。
マネージャーポジションとはすごいですね! では最後に、英語環境のカフェで働きたい日本人は大勢いると思います。アドバイスをおねがいします!
英語ができないからといって諦めないことでしょうか。英語環境だからといって物怖じせずに、自分に合った職場を根気よく探すことが大事だと思います。焦ったら必死になります。話していたら話せるようになります。
カナダは色々な人種がいるので、他の国に比べて英語が話せない人に大して寛容です。そこは絶対的に有利なので、どん
どん話すべきだと思います!
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